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2010/06/09

あの夏の子供たち

ミア・ハンセン=ラブ監督のインタビュー記事を読みました。
その最後に、まとめとしてこう書かれてあります。
【愛するパリの街、子どもたちの存在、そして時代を引き継ぐ意志、それらがこの映画を支えている「光」の源泉だと、インタビューを終えて思った。そう伝えると、「映画とは光への探求にほかなりません」と彼女は言ってほほえんだ。】〈母の友7月号より〉

「映画とは光への探求にほかなりません」

映像は人間の脳に多大な影響を与えます。
おどろくほど映像技術が進歩して、実際にはないものを画面に作り出せるようになりました。
それらが、美しいもの、光に満ちたものたちを映し出してくれますようにと願わずにはいられません。

ミア・ハンセン=ラブ監督の『あの夏の子どもたち』(カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員特別賞受賞)は、今月12日(土)から25日(金)まで、チネ・ラヴィータさんで上映されるそうです。
いつも素敵な映画を上映していただきありがとうございます。
内容は少し重いテーマを扱われていますが、インタビューを拝見してぜひ観てみたいと思いました。
公式ホームページはこちらです。http://www.anonatsu.jp


「夏」の映画といえば、湯本香樹実さん原作、相米慎二監督の『夏の庭〜The Friends』(1994年)という映画もありましたね。
最後の、光あふれるシーンは今でも忘れられません。(ネタバレになってしまうので詳しい描写は避けました☆ぜひご覧になってみてください☆)


この世の中は、もちろん美しいものばかりではなく、つらいことや切なく苦しく思うことや無念、後悔も多いものです。
雑多な日々の日常を、粉ふるいでふるうように、茶漉しで濾すように丁寧に抽出した美しいものたちを、ほろ苦い思い出も隠し味に変えて、できるだけたくさん脳内映像倉庫にしまって旅立つことができたらいいなぁと思います。

本日もご覧いただきましてありがとうございました☆