昔、決まった時間に激しい夜泣きをする次世代に、なぜか「野なかの薔薇」を歌うと泣き止んで寝てくれた時期がありました。
不思議ですが、シューベルトのこの曲(ゲーテの歌詞の内容は置いておくとして)のやわらかな旋律が、夜の闇を怖いものから、あたたかいぬくもりのある闇へと変えてくれるチカラがあるように感じたものでした。
さてさて。
先日、いつもの海へでかけました。
砂浜の奥に、なぜか消波ブロックが何個か並んでいます。
ほとんど砂に埋まった消波ブロックの裏側から、やわらかなナニかの波長を感じたのでくるりとまわって見てみると。
一面のノバラ!
野イバラの花が満開です!
一本小さな道が真ん中に通っていて、その先には海が見えます。
この日は、半年ごとのマスターの定期健診の日でした。
ドクターも驚くほどの数値の良さ。
三年前に入院したときよりも、逆に健康になっていました。(ありがとうございます!)
天気もよかったのでその後、海へ来てみたのでした。
この試練を、ずっとイバラの道だと思っていたこともありました。
でもその道には、この一面のノバラの園のように、棘に焦らずともきちんと一人ずつ通れる小さな道がちゃんと用意してあって、そしてそのイバラの愛らしい花たちは、なんともいえない芳香を放ち、私たちを「がんばれ!」と応援してくれていたのかもしれないと感じて、胸がいっぱいになりました。
振り返れば、大変だったけれども、かけがえのない貴重な体験をさせていただいたのだと改めて思いました。
潮風を避けるように咲いた、消波ブロックの並んだ数メートルだけの祝福の花園。
夢のような風景でした。
ありがとうございます。
本日もご覧いただきましてありがとうございます。
心踊る素敵な週末をお過ごしくださいね☆