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2010/12/26

味写

本屋さんで立ち読みしましたら。
 
苦行でした。
 
なので買って帰りました。
 
 
涙が止まりません。
 
 
ひー。
おなかがよじれる(笑) 
 
ウメカヨさんも大好きですが、こちらもたまりません。

写真を見て、さざ波のようにココロの内側に起きた笑いが、天久聖一氏が添えた文章によって加速し、津波となって打ち寄せます。
 
 
 

【デジカメ全盛のいまと違い、むかし、撮った写真はすべて近所の現像屋さんで現像してもらった。
出来上がった写真の中には、もちろん見るに堪えない失敗写真もあったが、それにも同じだけの現像代が掛かっている。もったいないというよりも、ただ損をしたくないという、いま考えればかなりセコい理由で処分をまぬがれた失敗写真は、こうして押し入れの奥で眠ることになる。
 
それから数年後、たいていは年末の大掃除で、私たちはそれらの写真と再会を果たす。
家族アルバムにも採用されず、角のつぶれた空き箱に詰め込まれたボツ写真は、いま見ても明らかにシャッターチャンスを逃し、構図はデタラメ、肝心の家族を差し置いて赤の他人が堂々と真ん中に写っていたりする。
ところが、そんな写真がどうにも心に引っ掛かる。撮った当時はきづかなかったものの、そこに見え隠れする現場の空気、人々の思わぬ表情には、アルバムに貼った写真以上のリアリティが感じられる。
 
一度忘れ去られた失敗写真は、しかし忘れられることで、本来の意図とはまったく違った、独特の味わいを熟成させていたのかもしれない。味写とはそんな失敗と偶然が絶妙の効果を発揮した「味のある写真」につけられた呼び名である。】前書きより抜粋。


こちらで見られます→http://www.1101.com/ajisha/
 
 
笑い納め、笑い初めに、いかがでしょうか(笑)

笑う門には福来る。