ちょっと苦手な場所に行かなくてはいけなくて
不整脈を気にしながら
責任感からでかけました。
待ち合わせまで時間があったので駐車場で待つことにしたのですが、
その駐車場が、
うそみたいな満開の桜の下。
運転席からはらはらと散る桜をぼんやりながめていると、
ドレミファソラシド
ドシラソファミレド。
ホルンの音が聞こえてきます。
クラリネットや他の管楽器の音も。
単音が次第に重なり、ユニゾンから、少しずつハーモニーを奏ではじめました。
私は、運転席からはらはらと散る桜をながめています。
小鳥のさえずりと、おひさまのぬくもりと。
スズメたちは巣の材料を集めるのに忙しそう。
なんて美しいのだろう。
不安も、いやな気持ちも、ゆるゆる溶けてゆく。
「大丈夫なんだよ。」と言われたようで。
いつも、用意してあった場所にいるんだ。