もしあなたが強くなりたいならば、
あなたがほかの人たちのなかに発見し、崇拝している強さを、
自分自身の努力によって身につけなくてはなりません。
あなたの人格と人生を変えることができるのは、あなただけなのです。
これまで人びとはこう言いつづけてきました。
「搾取する者が存在するために、多くの人たちが奴隷のようにして生きている。
搾取する者たちはけしからん」
しかしいまや、正反対の判断から、このように言う人びとも増えてきました。
「奴隷のようにして生きている人たちがいるために、搾取する者が必要とされている。
奴隷のように生きている人たちこそが問題なのだ」
じつをいうと、搾取する人たちと搾取される人たちは、
たがいに協力しあっている人たちなのです。
そしてかれらは、どちらもつねに苦悩を手にし、その責任を相手側に向けていますが、
実際に悪いのは自分たちにほかなりません。
深い理解の持ち主たちは、搾取する側が誤ってもちいているパワーと、
搾取される側の弱さが、
同じ法則にしたがってきわめて類似した結果を導き出していることを知っています。
深い愛の持ち主たちは、自分のほうこそが被害者だと主張するかれらを眺め、
どちらの側にもつくことなく、
双方に同等の同情を寄せています。
人間は、あらゆる身勝手な欲望を放棄しているとき、
搾取する側、される側のどちらにも属していません。
そして、そのとき人間は真に自由な状態にあります。
もしあなたが自分の心と人生を根気強く観察し、分析したならば、
弱さとはそもそも身勝手な欲望から発しているものである、ということにも気づくはずです。
私たちは、自分の心を高めることによってのみ上昇し、
克服し、達成します。
そして、その努力を怠ることによってのみ、
弱さ、絶望、苦悩のなかに留まりつづけるのです。
人間は、価値ある物事を達成するためには、
たとえそれが、どんなに世俗的な物事の達成であっても、
身勝手な欲望のなかから抜け出さなくてはなりません。
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【「原因」と「結果」の法則】/ジェームズ・アレン/坂本貢一訳/サンマーク出版 より
頭の中をぐるぐるまわるものがあり
ふとお店の本棚にある本を開いたら答えのヒントが書いてありました。