レーダーの照射がうまくいかなかったのかなんなのかわかりませんが
雪も降らず、とてもあたたかくいいお天気なので
虫かごを南の窓に置いて、日光浴をしていました。
しばらくすると体があたたまったのか
羽を大きく広げ、バタバタと羽ばたき始めました。
バタバタバタバタ。
太陽にむかって。
見ていたらなんとも言えない気持ちになって、
そっと窓を開け、
そっと虫かごのフタを開けました。
迷うことなく、気持ち良さそうに青空と太陽の元へ飛んでいきました。
数日間さまざま調べたところ
長生きさせるためのテクニックもありましたが
「みつを飲ませたあとは室内を消化のため30分飛ばせたあと、
三角に折った紙の中にしまい、体力を温存させる。」
というもので
成虫の寿命が2週間足らずなのに
紙の中に生きたまま仕舞われる長生きがいいのか
一度でも空を自由に飛んだほうがいいのか、
すごく考えさせられました。
目の前には、えさとして花を咲かせる予定だった大量の「菜の花」があります。
おひたしにして食べるには育ちすぎ、
もう少しして花が咲いたら、
お店の花瓶にいけようと思いました。
もし数日後、菜の花がお店にあったら、
「これか…。」と思ってください。
夕方になり、夜になったら、
私はまた後悔したりあきらめたりするのでしょう。
虫が苦手な家族は
聞こえるくらいの安堵の吐息をもらすでしょう。

