西條奈加さんの「善人長屋」を昨夜読み終えました。(教えて下さったWちゃん、ありがとう!)
江戸の人情ものを読んでいるとき
私は優しくなるそうで(いつも優しいはずなのですが。笑)
マスターは
江戸人情ものをもっと読むようにと
すすめてきます。
懐かしの江戸。
心地よい余韻を味わいつつ、
次の小説に行く前に
安野光雅(あんの みつまさ)さんの
【かんがえる子ども】を読んでいます。
中に、鏡を天井にむけて
見慣れた自宅の中を探検するお話があり
懐かしい!と思わず声が出ました。
小学生のころ、流行った遊びです。
少し大きい鏡を両手で図画版のように持ち、
鏡に天井を映しながら歩くのです。
天井の梁のところが映ると、
足元には何もないのに
よいしょ、と鏡に映った障害物をよけようと足をあげてしまうのです。
これって、VR、バーチャルリアリティじゃないですか。笑。
安野光雅さんの書かれていることは
いちいち共感できて
うれしくなります。
こんな大人が
私の子ども時代に身近にいてくれたら
どんなにたのしく、生きやすく、
勉強も面白かったのではないかしらと
残念に思うと同時に
自分の子どもやまわりのちびっこたちに対して
このような大人でいただろうかと省みます。
エリザベス・グレイ・ヴァイニング夫人の言葉を引用されていました。
【私はあなた方に、
いつも自分自身でものを考えるように努めてほしいと思うのです。
誰が言ったにしろ、
聞いたことを全部信じこまないように。
新聞で読んだことをみな信じないように。
調べないで人の意見に賛成しないように。
自分自身で真実を見出すように努めてください。
ある問題の反面を伝える非常に強い意見を聞いたら、
もう一方の意見を聞いて、
自分自身はどう思うかを決めるようにして下さい。
いまの時代にはあらゆる種類の宣伝がたくさん行われています。
そのあるものは真実ですが、
あるものは真実ではありません。
自分自身で真実を見出すことは、
世界中の若い人たちが学ばなくてはねらない、非常に大切なことです。
エリザベス・グレイ・ヴァイニング】