今朝、
昨日植え替えた植木鉢にお水をあげていたら
小さな女の子とお母さまが
まだ植え替えしていない方の植木鉢を
じーっと見ていました。
おはようございます、と声をかけると
お母さまがちょっと困った感じで
「ここにあったフクロウの置物をこの子が気に入っていて。」と。
あー、この子も見えていたんだなあと
思いました。
お店に15年以上長く置いていた置物や
ガーデニングの置物、
長い間お店を守ってくれてありがとう。
もう大丈夫です。
ヒトガタや動物の形をしたものの中には
いわゆるそういうものたちが
気に入って一休みされてゆくことがあると思う。
気まぐれに持ち主に幸運をくれたり
逆もあるかもしれない。
見守ってくれたり、応援してくれたりもあるかもしれない。
居心地がよくて長く居ついてしまうと
自分から出るのが難しくなるのか
だんだんその物質のまわりの空気がよどんでくる。
仙台の成田山さんでは
その中に入っている「ご芯」を抜いてから
お焚き上げをしてくれるそうで
昨年、すこしお願いしてきたのです。
フクロウの置物は
よく子どもたちの足を止めていました。
もう一つあったフクロウの置物も
ある子どもはニコニコ話しかけて、
ある子どもは怖がって石を投げて、
ある子どもはじーっと見ていて。
小さい子どもたちは
大人には見えなくなってしまったさまざまなものを
見、聞き、話しをする。
それは大切なこと。
大人になるにつれて大体の方は薄れてゆく能力。
今朝の女の子は残念そうに
去り際にお母さんに
「フクロウさん、もういないんだね。」
と言いながらも
ちょっとホッとしていたかな。
形に魅せられて
ちょっと一休みの予定が
思いがけず長く留まって
お客様やちびっこたちと交流していただき
ありがとうございました。
形から自由になって
どうぞよい場所へ上がってくださっていますように。