児童文学作家の、くすのきしげのりさんの
短編集「海の見える丘」に収録されている短編が
今回、古山拓さんの絵と出会い、
すばらしい一冊となっています。
日常をひとまず横において、
心を真っ白にして
ページをめくると
どんどん物語に引き込まれていきます。
キャプテンみたいな人が
学校に、会社に、社会に
いてくれたら
みんなとても生きやすい世の中になるのだけれど、と思いました。
キャプテンの人生はどんなものだったのか
読み終わったあとマスターとあれこれ語り合うのも
とても楽しい時間になりました。
くすのきしげのりさんのお話も
日常に疲れた心に染み渡るし、
古山拓さんの光と風を感じる絵には
自分の中の忘れがちな「善」の部分を
思い出させてもらいます。
人を怖れるのではなく
愛を持ってハートを開いて接すること。
歳を重ねるとどうしても心が硬くなりがちですから
たまにこのような上質な絵本を
静かに読む時間を大切にしたいと
改めて思いました。
プレゼントにもすてきな一冊かと思います。
ちびっこにも、大人にも。
男性の方にもオススメです！
【海の見える丘】作 くすのきしげのり/ 絵 古山拓
星の環会 1400+税