カフェモンサンルー

2010/02/19

一文字

今朝、お店を掃除している途中に窓から女の子がひょっこり顔をだしました。
近所に住む6歳の女の子のkちゃんでした。
いつもにこにこと礼儀正しい彼女が、今朝は口をキュッと結んで、ジェスチャーで(ドアを開けて)と伝えてきました。
ドアを開けて、どうしたの?と聞きました。kちゃんのうしろに同じ年ころの男の子が立っています。
「あのね、この子は〇〇くんっていうの。」
「わあ、いまから遊ぶところなの?いいねぇ。もしかして春から同じ小学校かな。」と聞くと、kちゃんは私の目をじっと見ながら、
「ううん、ちがうの。〇〇くんは春からトウキョウに行っちゃうの。」
一瞬、口をキュッと一文字にむすんで下を向いたkちゃんでしたが、またすぐにいつもの笑顔でバイバイをしてお友達とkちゃんのお家へむかって行きました。

まだ小さいその体で、本当は耐えきれないような悲しみをぐっとこらえて泣かないようにしている様子が、そして、その気持ちを第三者の誰かにわかって欲しいという気持ちが伝わってきて、涙がぽろりんと出て参りました。
きっとモノゴコロがついてから初めての、大切な友達とのお別れなのかな。

小さくたって、子供たちはすべてわかっているんだといつも思います。
大人と同じように胸を痛め、その気持ちをどうしてよいか戸惑ったりしているのだと思います。
子供たちの気持ちに敏感に寄り添っていたいと改めて思う朝でした。

今日も読んでいただいてありがとうございます☆

カフェモンサンルー