カフェモンサンルー

2011/12/13

ラブレター

17世紀オランダ。当時の人々の生活を描いた作品たち。
室内風景でもあり、油彩のせいもあるとは思いますが、なんだかずっしり重くて。
明るいとは言えない色調の絵が続き、当時のきっと出口のないような日常の繰り返しに人々が背負っていたであろう諸々に、かるく左頭に偏頭痛が起き始めます。
フェルメールの絵のあたりは空気が軽くなり、最終日午前中のためかまだ人だかりもなかったので、ちゃんと見ることができました。
ポスターにもなっていた「手紙を読む青衣の女」の前に立つと、自然に感謝の気持ちがわいてきました。
本来ならば宮城に来る予定のなかった絵画たち。
オランダの方々が宮城へ絵を巡回してくださった思いを感じると、「来てくださってありがとうございます。」と43点の絵画の代表として「手紙を読む青衣の女」に、心の中でそっと手を合わせました。(それは自分でも思いもよらない感情でした。)
 
ラブレター。
いまどきの若い方はメールなのでしょうか。
若いころの苦い恋をそれぞれ思い出しては、メールがあったらまた違う展開だったかもしれないなぁ、と想像します。すれ違いばかりでしたから。
ラブレターはきっともう書くこともないと思いますが、しばらくごぶさたしてしまっている友人たちにお手紙をしたためてみようと思いました。
 
本日もご覧いただきましてありがとうございます。
カフェモンサンルー