心から尊敬する人がいることは
なんと幸運なことだろうといつも思います。
私は女性なので、とくに女性の先輩たちでそのような方々とご縁をいただくと、
心細い新月の夜道をゆくような人生の中で、曲がり角にポォッとあかるい目印の灯りがついたような、
多少の風では簡単に消えないランプを手にいれたような、
とても頼もしく嬉しく思うのでした。
尊敬する先輩みなさんの、一本通った、しなやかで強い芯のようなもの(覚悟と包容力)に、
心から憧れ、私もあのようになりたいと、少しでも近づきたいと願います。(なかなか難しいのですが。)
先日、さらなる灯りを我が人生に授けてくださった方に出会いました。
山形県鶴岡市にある【知憩軒】の長南光さんです。
忙しいをできない理由にせず、自分のやりたい道を責任と覚悟をもって。
穏やかな瞳の中に、ちいさな女の子がいます。
ちょっとはにかんでからニコッと笑ってくださいます。
お料理の説明をなさるときは、キリリと凛とした少女のようなまなざし。
雑談のときには、やさしいお母さんの表情。
庄内の包みこむようなやさしい言葉に、なんだか泣きそうになります。
農業をやりながら、農家レストラン、民宿のお仕事もされて、
絵や書、茶道をたしなみ、機織りも。
なんて豊かな人生なのでしょう。
少ししかお話ができませんでしたが、
宿のギャラリー(奥にはギャラリーと、お茶室もありました)にあった長南光さんのエッセイを読んで、
女性として、母として、アーティストとして、
心から尊敬してしまいました。
娘さんのみゆきさんとも、もっとお話してみたかったです。(いろいろご親切をありがとうございました☆)
知憩軒さんで、おいしいお料理やご飯と、静かな時間をいただきました。
勝手に「心の実家」と思わせていただいて、また疲れた気持ちを癒しにうかがいたいと思います。
秋の庄内もよいですよね。庄内柿、美味しそうです♪
写真は、メディア・パブリッシングから発行されました【はたけの味〜庄内の、在来作物でつくるレシピ集〜】です。
ページをめくりながら我が家の献立を反省したり、やる気をいただいたりしています。
お店の雑誌コーナーに置かせていただきましたので、興味のわいた方はぜひどうぞ☆
知憩軒さんでいただいたオカヒジキの白ゴマ和えの、食べやすいように、でも歯ごたえは楽しめるように、という丁寧な包丁の入れ方に感動しました。
どのお料理にもそのような料理された方の「愛」が感じられて、大変うれしかったのです。
いただきながら心の中で楽しむお料理との会話。
お味噌汁は白味噌で、はんなりと上品なおだしにぴったりでした。
夕飯のときに聞こえた赤川の花火。
近くの田んぼから見えるよ、と教えていただき夕食後に外にでると、気持ちよい夜風としめったやわらかい土のいいにおい。
田んぼのまだ青い香り。
懐かしくてうれしい香り。
近所の方々は、田んぼの畦道に座りながら用水路に足をつっこんでの花火見物。
なんという贅沢。
朝御飯のときは、知憩軒のお庭にある池を眺めながら。虫の声、風の音、小川のせせらぎがBGMです。
このあたりには、どこでも水が側を流れているせいか、なんとも気持ちよい空気がありました。
水の流れは風を生み出すからでしょうか。
精霊がたくさんいるような場所でした。
また、人々もそれを知って生活を営んでいるようでした。
よいご縁をありがとうございました。
(知憩軒さんは予約制です。お二人だけでの営業ですので、ご予約してからのお出かけがオススメです☆)
本日もご覧いただきましてありがとうございます。
明日も穏やかに和やかに、よりよい一日となりますように。