カフェモンサンルー

2012/10/13

子どもについて

あなたの子どもは、あなたの子どもではない。
子どもは生命の切望そのものの息子であり娘である。
あなたを通って来るが、あなたから来るのではない。
あなたとともにいるが、あなたに属してはいない。
 
子どもに愛を与えるのはよいが、
あなたの考えを与えてはいけない。
子どもには自分の考えがあるのだから。
あなたの家に子どもの身体を住まわせるのはよいが、
魂まで住まわせてはいけない。
子どもの魂は明日の家に住んでいるのだから。
その家を、あなたは夢の中でさえ訪れることはできない。
あなたは子どものようになろうとしてもよいが、
子どもをあなたに似せようとしてはいけない。
生命は後ろ向きには進まず、昨日にとどまることもないのだから。
 
あなたは弓であり、
子どもはその弓から放たれる生きた矢である。
射手は無限の道程の上にねらいを定め、
力のかぎりあなたを引きしぼり、
矢をすばやく遠くへと解き放つ。
射手の手の中でたわむことを喜びなさい。
神は飛ぶ矢を愛するように、
動かない弓をも愛するのだから。
 
 
     — カーリル・ギブラン 「子どもについて」
 
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泣けてしまいました。
こちらのサイトで教えていただきました。ありがとうございます。http://homeopa.info/topics6.html#t39
 
どんなに愛していても、上手に離れていかなければならない。
ほどよい距離で、ずっとお互い心地よくいられますように。
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