カフェモンサンルー

2015/04/16

よい方向へ向かいますように

奇しくも、
【聖マリアンナ医大病院20人の指定医取り消し。重い精神障害がある患者の
「強制的な入院」
が必要かどうかなどを判定する専門の医師の指定が不正に取得されていた】
のニュースがあった翌日、

【Dr.倫太郎】というドラマが始まりました。

あまりドラマは見ないのですが、
がんばって見てみました。

『精神医療被害連絡会』中川聡さんの勉強会に一度だけ行かせていただいたのと、
『市民の人権擁護の会』小倉譲さんの「数字で見る精神医学」というDVDを見ていたのと、
最近さまざま教えていただくこともあり、

『生物学的精神医学』を推進している主人公のライバルの教授と、
『精神分析学派(自己心理学)』の主人公との、
はげしいやりとりも、理解できました。

『生物学的精神医学』とは、
脳に何らかの生物学的な問題がある、病気ととらえる、という考えだそう。だから「薬で治る」と思い込んでいる。

もう1つの考え方は、
精神症状はその人の置かれた環境、抑圧的な人間関係が引き起こす正常な反応とする考え方で、
『社会精神医学』というそうです。
現在の日本の精神医学は、『生物学的精神医学』に席巻されているため、
さまざまな問題があるのだそうです。

ドラマは、まだ第一回目。
「患者や、社会にいる人々が全て家畜の『迷える子羊』に見えていて、自分が彼らを『社会』からはみ出さないよう管理しなくては、」という
一見すると謙虚に見えますが、傲慢で危険な思想の主人公が、
これから最終回にむけてどのように変わってゆくのか。

そして、現実の精神医療に、できればよい影響があるような内容だといいですね。

ドラマの感想をすごくわかりやすくまとめていらした方が。
メモ→ 【Dr.倫太郎と日本の精神医療の現実】http://kei-kitano.blog.so-net.ne.jp/2015-04-16


そう言えば、
1978年、イタリアでは、「バザリア法」という法律により世界で初めて精神病院を全て閉鎖したのだそう。
精神病院にかわって、「地域精神保健サービス機関」が作られたのだそうです。
法律の名前の元になった精神科医バザリアさんは、当時の精神病院の実状を知ろうとシーツ回収人に変装し
自分の目でその惨状を目撃し、「ここは監獄だ、、、」と驚き、“監獄”を壊す決意を固めたそう。
精神病院が無くなったあとの世界を、実話を基に作られた映画【人生、ここにあり!】。
http://jinsei-koko.com/news/
原題は、【Si puo fare(やればできる)】
何が起きていて、何が起きていないのか。見てみたいと思いました。

予告【人生、ここにあり!】https://www.youtube.com/watch?v=3AZleEjaiZw


これは、食べ物に関する動画ですが、医療や社会にもあてはまるような気がします。
メモ。マトリックスのパロディ【日本語字幕付き・Meatrix(ミートリックス)】https://www.youtube.com/watch?v=yyHHFijwO_o
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