カフェモンサンルー

2015/07/27

あるいはお天気を本当にきめているのはだれか

世界の天気を左右する「お天気マフィア」vs四人の「子ども探偵団」

ユニークでちょっと不思議な、大人と子どものためのファンタジー

【お皿監視人〜あるいはお天気を本当にきめているのはだれか】
ハンス・ツィッパート:作
ミヒャエル・ゾーヴァ:絵
諏訪功/ヴォルフガング・シュレヒト:訳

あらすじ:ドイツでは「お皿に食べ物を残すと雨」「お皿をカラにすれば晴れ」と言われています。
このお皿とお天気をつなげた言い回しを逆手に取って、
お皿監視ビジネスを手がける「お天気マフィア」。
彼らはお皿を監視して、思うがままに天候をコントロールしようとします。
このたくらみの危険性を見抜いた四人の子どもたちが、
お天気マフィアに立ち向かいます。
日頃から探偵団を組織している四人が、お皿監視員たちを大混乱に陥れるためにとった戦術とは……?!

「奴らはそれでお金を儲けるのさ。
太陽エネルギー企業の株を買い入れるし、北極や南極の氷が融けるときは堤防建設会社の株を買い入れるんだ。
そしてもちろんいつの日か、政府を脅迫することも始めるだろう。
遅かれ早かれ気候を都合のいいように調節できるようになるだろう。」

「有限会社お皿監視センターは、気候を温暖化することを目的とする組織だよ。」


ドイツのユーモアとファンタジーがつまった児童文学。
先日31年ぶりに雪が積もったオーストラリアのカンガルーを思いつつ
夏休みに、窓からケムトレイルを眺めながら読んでみよう。
ただのファンタジーじゃないことがわかるかもしれない。
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