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2018/07/04

友だち幻想

うたた寝から目が覚めたとき
「仙台のニュースを見なくちゃ」と
何故か閃いて、
検索をしたら、
芸人であり作家である又吉さんが何かの番組で紹介したとかで
大反響を呼んでいる本、
【友だち幻想〜人と人の〈つながり〉を考える】
の記事が出てきました。
仙台の大学の教授だった方が書かれた本です。
菅野仁さんという先生だそうです。
普段なら、
テレビで紹介された!なんていう文句には惹かれないのですが、
マスターと同じお名前、ご縁のある大学の先生、ということで
本屋さんに買いに行ってみました。
大人気らしく、陳列棚には見当たらなくて、
諦めて帰ろうとしましたら、
平積みのところに斜めに置いてある本があり気になって見ると、
探していた【友だち幻想】でした。
関係ない本の上にポフッと
だれかが置いたみたいにありました。
かみさま、ありがとう。

私は、友だちという概念があまり好きではなく、
「私たち、友だちだよね!」と念を押されるとダッシュで逃げ出したくなる子ども時代でしたので、
菅野仁さんが書かれていることがよくわかりました。共感しました。

「愛せない場合は通り過ぎよ。」というニーチェの言葉も紹介されていました。

ほどよい距離感、
相手が活躍したときにルサンチマン的感情、恨み、反感、嫉妬に
絡めとらないよう、
人は人、自分は自分、という朗らかさと強さ。

お母さん、お父さんや、
先生を目指す方々にも
人間関係に窮屈さを感じる方々にも
たくさんの知恵をわけてくれる本だと思いました。

お店の窓際の本棚に置きました。
コーヒーと一緒にどうぞ。

こんな先生に学びたかったな。

以前書いた記事もメモします。
【友だちは必要か?】http://monstlou.blogspot.com/2016/07/blog-post_77.html

「そして、友情って、本来、
友だちなんかいなくても生きていける人たちのあいだにしか、
成り立たないものなんじゃないかな?」
子どものための哲学対話より。

自立した、風通しの良い自由な関係なら大歓迎。
そして、何人かそのような仲間がいることが
たまらなく有り難い。
一人でいることも楽しみ、友人といても心が自由で自然でいられること、お互いに。
のびのびと。