人間は考える葦である

ブレーズパスカル パンセより

「人間は一本の葦にすぎない。
自然の中でもっとも弱いものである。
しかしそれは考える葦である。
人間を押しつぶすのに
宇宙全体が武装する必要はない。
ひとふきの蒸気、一滴の水だけで
命を奪うのには十分だ。
しかし宇宙に押しつぶされようとも
人間は命を奪うものよりさらに尊い。
人間は自分が命に限りある存在であること
宇宙が自分より優位にあることを
知っているのだから。
宇宙はそんなことは何も知らない。
こうして私たちの尊厳の根拠はすべて
考えることのうちにある。
われわれが立ち上がらねばならないのは
まさにそこからであって
われわれが満たすことが出来ない時間や
空間からではない。
よく考えるように努めようではないか。
いかに生きるかの根底は
そこにあるのだから。」


考えてみる。倫理と道徳といかに生きるかの根底を。
「財経新聞 2021/01/08 根本的に疑わしいとしたら。」
https://www.zaikei.co.jp/article/20210108/602186.html