カフェモンサンルー

2010/01/25

Go,Hug a tree

昨日の朝、あまりにも天気が穏やかだったので、近所にある東北大学農学部の敷地の中央あたりにあるユリの木に久しぶりに会いに行きました。
昨年秋に、きっと何か理由はあるのだと思いますがあまりに残酷な剪定をされてしまい、落ち葉を落とすことも実をつけることも許されなかったユリの木は、それでも堂々と、短い枝を精一杯空へむけて伸ばして立っていました。
根元をみると、元々ウロはあったのですが、元気がないせいかその部分が朽ちてきて大きくなっています。
このままではきっと、危険ということで近々伐採されてしまうことでしょう。
色々な思い出が胸によみがえります。
次世代が赤ちゃんの頃、連日の夜泣きでその日もほぼ一睡もできずに明け方をむかえ、おぶったまま外にでて心が折れそうになっていたとき、ふらりと立ち寄った農学部の中でユリの木に出会いました。
見上げたときに、立派な枝葉をサラサラとゆらし元気をわけてくれたユリの木。

冬にはクルクルと落ちてくる種を地面に落ちる前にキャッチする遊びを次世代とともにさせていただきました。なかなかキャッチできなくて私のほうが白熱していたのを思い出します。

初夏には美しい花をひっそりとつけ、まるでむかし絵本でみたモチモチの木のようなイメージの花で、毎年ため息をつきながら見上げたものです。
別名、ランプの木、とも呼んでおりました。
ああ、なんとか元気になってもらって、春にまた葉を繁らせて花をつけ種を実らせてほしいとせつに願います。
そっと幹に手のひらをあてて、ありがとう、ごめんね、と言いました。

先日のお茶会で教えていただいた私の今年のテーマボトルはまさに『Go,Hug a tree.』。あまりにも自分が無力でせつないのですが、木が教えてくれたことを忘れずにいたいと思いました。


本日も読んでいただきましてありがとうございます☆和やかな1日をお過ごしください。

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