カフェモンサンルー

2014/09/22

子どもたちへの安易な向精神薬投与の問題性について考える

むかしの話。
ちびっこと同じ組にいたNくんは、なにかと問題を起こすので先生方も手を焼いていました。
Nくんのお母さんは、行事などで会うといつもNくんに対して
「バカ」とか「グズ」とか
大人の私でも耳を塞ぎたくなるような暴言を大声で言っていました。
お父さんは不思議な感じの方で、お父さんのお母さんもヒラヒラのスカートをいつも着ていて少女のようでした。
お母さんに暴言を吐かれ、お父さんはぼんやりそれを見ていました。
Nくんはどうしていいかわからない風に、ニッと笑っていました。
そのニッという笑顔で、クラスの子どもたちに暴力をふるいます。
お母さんは病院にお勤めしていました。
Nくん、どうしているかな。
いつも思い出します。

まわりの大人が悪いのに、
なにもわからずにいる子どもが抑圧や屈辱から様子がおかしくなったとき、
まわりの大人は子どもにクスリを飲ませ、おとなしくさせ、
子どもからの「SOS」を封じ、なかったことにしてしまわないでしょうか。
(本当は急いで助けなくてはいけないのは、困っている事にも気づいていない大人なのかもしれません)

マスターの大学の先輩にあたる方が、来月19日(日)に
【子どもたちへの安易な向精神薬投与の問題性について考える】
というイベントを開催されます。
仙台でもだんだん関心を持つ方が増えています。
教員や養護教諭のみなさま、お子さまを育てられているみなさま、子どもに関わるお仕事をされている方、
ぜひおでかけになって、現場の声を聞いてみてください。
以下、お知らせです。

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【子どもたちへの安易な向精神薬投与の問題性について考える】

日時:2014年10月19日(日) 14時半から16時半

会場:仙台市民会館 第1会議室

参加費:1000円(資料代等)

今、学校や児童福祉施設など、さまざまな現場から、
子どもたちへの安易な向精神薬投与の問題性が語られ始めています。
今回の公開ミーティングでは、このことをテーマに、
東北仙台から社会に向けて訴えかけます。

《内容》
1、話題提供 中川聡 さん (精神医療被害連絡会代表、全国オルタナティブ協議会準備室)
● 子どもに対する向精神薬による薬物治療の弊害について
● 支援ネットワーク作り (減断薬を支援いただける地域でのネットワーク作り、オルタナティブ運動の推進)

2、話題提供 須田 桂吾 さん(我が子に会いたい親の会代表、児童養護施設心理士)
●「離婚と子ども」問題や、児童福祉施設などにおける
安易な向精神薬投与の問題性について、
また、オルタナティブとしてのナラティブアプローチなどについて(例えば、「開かれた対話」など)

3、質疑応答


共催:我が子に会いたい親の会 http://wagakonokai.jimdo.com/
精神医療被害連絡会 http://seishiniryohigai.web.fc2.com/seishiniryo/index.html

お問い合わせは、須田さま宛てに、 yandk55☆gmail.com (☆を@にかえてお使いください)

http://www.japan-events.net/events/3011
FBはこちら→https://www.facebook.com/events/345812745568233/
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【オルタナティブ】とは「代案」とか既存するものにかわる新しいもの、もうひとつの選択、型にハマらない、という意味です。
また、【ナラティブ】とはストーリー、物語りという意味だそうです。
須田さんにお聞きしたところ、このように教えていただきました。
「ナラティブアプローチとは、臨床心理学用語で、簡単にいうと、患者さんや相談に来られた方が
自由にお話や記憶について語り、心理療法家がその方々の自由な語りを傾聴することを通して、
語る側が自分自身の物語について改めて整理したり、修正したり、理解し直したりすることによって、
生き方の改善などを図る支援方法」
とのことです。
「開かれた対話」とはフィンランドでの取り組みです。素晴らしい動画なのでぜひご覧下さい。検索→「youtube  開かれた対話」

興味のわいた方は、ぜひおでかけになってみてくださいね。
情報拡散大歓迎です♪

本日もご覧いただきましてありがとうございます。
皆々様に、心より感謝をこめまして。

子どもたちが、わたしたちが、健やかに和やかに
一度だけの、限りある一生を、
大切に思いっきり生ききることが出来る社会でありますように。
カフェモンサンルー