カフェモンサンルー

2015/04/01

こまっている人を助けてはいけない?

【こまっている人を助けてはいけない?】

ぼく:こまっている人や苦しんでいる人がいたら、やっぱり助けてあげなくちゃいけないよね?助けてあげるべきだよね?

ペネトレ:いや。こまっている人や苦しんでいる人を、やたらに助けちゃいけないよ。
そのときかぎりの単純なこまりかたの場合ならいいよ。
たとえば、けがをしたとか、さいふを落としたとかね。
でも、もっと深くて重い苦しみを味わっている人を助けるには、
きみ自身がその人の苦しみとおなじだけ深く重くならなくちゃならないんだ。
そんなことは、めったやたらにできることじゃないし、できたとしたら、
きみの精神に破壊的な影響を与えることになるんだ。
もし、
きみ自身が深くて重い苦しみを味わったことがあるなら、
それとおなじ種類の苦しみを味わっている人だけ、きみは救うことができる可能性がある。
そういう場合だけ、相手が助けてもらったことに気がつかないような助けかたができるからね。

ぼく:なんだかむずかしいはなしだな。

ペネトレ:そんなにむずかしいはなしじゃないんだけど……。
じゃあ、これだけ覚えといてくれよ。
自分が深くて重くなったような気分を味わうために、苦しんでいる人を利用してはいけないってこと……。

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【子どものための哲学対話/永井均:著/講談社/P.30より】


何回か繰り返し読んでみる。
どんな気持ちがわいてくる?

心に留めて。
でも寄り添っていきたい。共感してイメージしてみる。
自分の為になっていないか。問いながら。

助けるふりをして、本当は?の政策や企業の思惑や奥をみつめながら。
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