カフェモンサンルー

2015/07/19

男の子って、どうしてこうなの?

段ボールの中を整理していたら
懐かしい本が出てきました。
2004年頃に買った本です。
オーストラリアの心理学者、スティーヴ・ビダルフさんの本です。
こういった育児指南本はたくさんありますし、書いてあること全てが正しいかどうかを測る知恵を持ち合わせてはいませんが、
一行でも、一言でも、何か役に立つメッセージがあればいいな、と手にしました。手にして良かったな、と思っています。
女性である母親が、異性である男の子を育てるとき、
数々の失敗をするものだと思います。それらを少しでも減らしたり理解したいと思っていました。

帯の説明から。

◆男の子の脳は女の子よりもゆっくり発達する。
◆男の子の就学時期は一年遅らせるほうがいい。
◆注意欠陥障害(ADD)は、ときに父親欠乏症(DDD)である。
◆十代前半に、男性ホルモンの影響で頭がぼーっとする。
◆急成長の時期に、いっとき耳が聞こえにくくなる。
◆思春期には、親以外の大人の男性の助けを必要とする。
◆少年はつねに明確なルールと秩序を必要とする。
◆大人に移行するにはコミュニティに属している必要がある。

………………………………………

目次から

《序》いま、少年たちにどんな問題が起こっているのか?

ポイント1》男の子の成長には3つの段階がある

ポイント2》男性ホルモンの影響を知っておこう

ポイント3》男の子と女の子の脳はちがう

ポイント4》男の子は父親の態度から学ぶ

ポイント5》母親が男の子の自尊心を育む

ポイント6》健全な性意識を育てる

ポイント7》学校を男の子に合った場所にする

ポイント8》スポーツには危険な罠がある

ポイント9》少年を大人に成長させる鍵

付記:注意欠陥障害について一言

訳者あとがき

…………………………………………………

子育てのヒントから抜粋。

【注意欠陥障害(ADD)、それとも父親欠乏症(DDD)?】
2年ほど前、講演が終わったとき、ドンという名の男がわたしのところにやってきて、こんな話をしてくれた。
ドンはトラックの運転手で、一年ほど前、8歳になる息子が注意欠陥障害(ADD)と診断された。
ドンはその診断を読んで、それ以上の説明がなかったため、
それはきっと、息子のトロイに払われる「注意」が十分でないという意味だろう、と考えた。
たしかに、それが「注意欠陥」の意味なのだ!
ドンはさっそくトロイとの関係を密にする目標を立てた。
男は生計を立てるために働き、子育ては妻にまかせておくのがいちばんだと彼はずっと考えていたが、
そうした考えを改める必要があった。
休日や、平日でも放課後に可能であれば、ドンはトロイを一緒にトラックに乗せて走るようになった。
週末には、クラシックのオートバイのコレクター仲間とツーリングするために家をあけることが多かったが、
トロイも一緒に連れていくようになった。
「わたしたちは荒っぽい言葉使いをやめて、おこないを少し改めなければなりませんでした。
でも、仲間はみんな理解してくれました。
なかには、わたしと同じように、自分のこどもを連れてくるようになった者もいます」と微笑みながらドンはわたしに話した。
グッド・ニュース〜トロイは数ヵ月後に落ち着き、リタリンの投与を打ち切った。
彼はもはや「注意欠陥障害」ではなかった。
しかし、父と息子はその後も一緒に出歩きつづけた。
楽しかったからだ。
注意〜わたしはここで、すべての注意欠陥障害のケースがじつは父親欠乏症であると主張するつもりはない。
ただ、そうであるケースは非常に多い。
注意欠陥障害については後にもくわしくとりあげるつもりだ。
…………………………………………………………
以上、抜粋でした。
ドンというお父さんの理解の仕方が興味深い。また、すぐ実行に移したのもすばらしいですね。
薬がいらなくなり、家族の学びも深まり、本当によかったです。
いまだと総じて「発達障害」と言いますね。「発達」が十分ではない。「発達」を「障害」しているものは?ワクチンや薬の可能性を危惧します。

また、ラコタ族の少年たちが14歳ころになると受ける儀式「ヴィジョンクエスト」についてのコラムは、非常に興味深く勉強になるお話でした。
成熟した大人たちがいないと儀式もうまく機能しないでしょうから今の日本ではなかなか難しいでしょうか。
小さい頃から大人になるまで競争ばかりさせられて、精神が成熟する時間も機会もないような気がします。

【男の子って、どうしてこうなの?/スティーヴ・ビダルフ/菅靖彦:訳/草思社】
サンルー図書に置いています。
興味のある方はどうぞ☆

2004年のころは、まだ「発達障害」という言葉もあまり聞かず、
「注意欠陥障害」という名称もまだどこか遠い国のお話に感じていました。
この本は、オーストラリアで1998年に出版されたそうですから、
まさに日本にはまだ遠い国のお話だったのでしょうか。
ワクチンや新しいクスリ、向精神薬も、アメリカやオーストラリアなどから始まって日本へ入ってきます。
それらを販売するのに不可欠な病名の輸入も同時に始まります。
そして今、日本の子どもたちに「発達障害」のレッテルを貼り
いそいそとクスリを販売しています。

オルタナティブ、という単語も私は最近「オルタナティブ協議会」さんのご活躍で意味を知るようになりましたが、
今日久しぶりに読んだこの本にちゃんと「オルタナティブな学校」についてのことが書いてありました。気がつかなかった!
《シュタイナー学校やその他のオルタナティブな学校は、競争を基本にしていないので、
一般に和やかな雰囲気をもっている。
子どもたちと教師の間柄は親密で、おたがいに深くかかわりあい、いじめも見られない。》
オルタナティブとは、もうひとつの選択肢。
追記:オルタナティブ協議会発起人の方のブログに「オルタナティブ」についての説明がありました。2015年7月20日の記事をぜひご覧ください。ブログ名→【八咫烏(やたがらす)メンタルヘルスの罠】

必要な情報が、必要な方々へ届きますように。
発達障害と言われお悩みの親御さんは、ホメオパシーの可能性もぜひ調べてみてください。
私の身近にもホメオパシーで改善しているお子さまがいます。
検索→仙台 JPHMAホメオパス 発達障害

いつもありがとうございます。
皆々様に心より感謝をこめまして☆
カフェモンサンルー