夏休みの図書館
ちびっこが
図書館で借りてきた本。
【平気でうそをつく人たち〜虚偽と邪悪の心理学】
本を手に取り開くと同時に、
テレビでは70年前の広島に起きた惨劇を報じているところでした。
本を開いたところにはこう書いてありました。
…………………………………………………………………………
第5章:集団の悪について
(中略)
なぜ、こういうことが起こるのだろうか。
一国の国民全体が理由も知らずに戦争に向かうなどということが、どうして起こるのだろうか。
その答えは単純なものである。
国民としてのわれわれは、あまりにも怠惰なために学ぶことをせず、
また、あまりにも傲慢なために学ぶ必要すら意識していなかったのである。
自分のものの考え方がいかなるものであれ、それが正しい考え方だと信じ込み、
それ以上調べてみようともしなかったのである。
また、よく考えもせずに、
自分のしていることがなんであれ、
それが正しいことだと思っていたのである。
自分たちは間違ったことをしているのではないか、と
真剣に考えることができないほど、われわれは間違っていたのである。
われわれの怠惰とナルシシズムが相互に助長しあい、
その結果われわれは、それが何を意味するかすら考えもせずに、流血をもって自分たちの意志をベトナム人に押し付けるために出かけていったのである。
(中略)
《集団の悪を防止するには》
(中略)
このように、組織というものは、その規模が大きくなればなるほど
顔のないもの、魂のないものとなる。
魂がなければどういうことになるだろうか。
単に空っぽというだけのことだろうか。
それとも、かつては魂が占めていた空席に悪魔が入り込むのだろうか。
私にはわからない。
集団の悪を防止するための科学的基盤を確立する研究はいまだなされていないが、
これを防止するための努力をどの方向に向けるべきかは、すでにわれわれにもわかっていると私は考えている。
ソンミ村事件を調べてみれば、あらゆるレベルの知的怠惰と
病的ナルシシズムの作用が明らかになるはずである。
戦争そのものをふくめて集団の悪を防止するには、
怠惰とナルシシズムを根絶、あるいは、すくなくとも著しく減少させる必要のあることは明白である。
しかし、いかにしてこれを実現すべきだろうか。
通常であれば、集団の行動に影響を与えようとするときには、
まず集団のリーダー一人ひとりに働きかけるのが最も効率的なやり方である。
集団のリーダーに働きかける道が閉ざされているときには、集団の最下層の構成員に働きかけ、
草の根的な支援を得なければならない。
そのいずれの方法をとるにしても、
われわれの働きかける相手は個人である。
なぜなら、「集団心」というものも、結局のところ、その集団を構成している個人の心によって決定されるものだからである。
選挙では一票が決め手となることがあるが、それと同様に、
人間の歴史の方向全体が、
一人の孤独なつましい個人の心に左右されることもありうる。
個人が神聖なものと考えられているのもこのためである。
善と悪との戦いが行われ、
最終的な勝敗が決せられるのも、
個人の孤独な心と魂のなかにおいてだからである。
したがって、戦争をふくめて集団の悪を防止する活動は個人に向けられるべきものである。
いうまでもなく、これは教育の問題である。
教育は、既存の伝統的学校制度の枠内において最も容易に行うことのできるものである。
本書は、いつの日かあらゆる子どもたちが、
悪の性格とその防止のための基本原理を学校で注意深く教えられるようになる、との期待のもとに書かれた本である。
あらゆる人間の悪の根源が怠惰とナルシシズムにある、ということが子供たちに教えられるようになることを私は夢見ている。
人間一人ひとりが聖なる重要性を持った存在である、ということを子供たちに教えるべきである。
集団のなかの個人は、自分の倫理的判断力を指導者に奪われがちになるが、
われわれはこうしたことに抵抗しなければならない、ということを子供たちに教えるべきである。
自分に怠惰なところはないか、
ナルシシズムはないかと絶えず自省し、
それによって自己浄化を行うことが人間一人ひとりの責任だということを、
子供たちが最終的に学ぶようにするべきである。
この個人の浄化は、
個々の人間の魂の救済のために必要なだけでなく、
世界の救済にも必要なものである。
…………………………………………………………………………
【平気でうそをつく人たち/M・スコット・ペック(アメリカ精神科医)/森英明:訳 】より
追記:文中の「戦争」のところに「ワクチン接種」や「子供たちへの向精神薬投与」と入れ替えて読んでも意味が通じます。お試しあれ!
怠惰とナルシシズムはどこからくるのだろう。
源泉をたどれば個々のインナーチャイルドではないだろうか。
インナーチャイルドを癒し、こじれたままの父性や母性を統合し、自分の人生の意味を見いだし、他人の人生の意味を感じられるようになれば………。
まだ全部は読めていませんが、
さまざまなクライアントさんの症状を読みながら、
ホメオパシーのレメディ像を思ったり、その可能性を確信したりしました。
同じ過ちを繰り返さない。
手を合わせて黙祷しました。
図書館で借りてきた本。
【平気でうそをつく人たち〜虚偽と邪悪の心理学】
本を手に取り開くと同時に、
テレビでは70年前の広島に起きた惨劇を報じているところでした。
本を開いたところにはこう書いてありました。
…………………………………………………………………………
第5章:集団の悪について
(中略)
なぜ、こういうことが起こるのだろうか。
一国の国民全体が理由も知らずに戦争に向かうなどということが、どうして起こるのだろうか。
その答えは単純なものである。
国民としてのわれわれは、あまりにも怠惰なために学ぶことをせず、
また、あまりにも傲慢なために学ぶ必要すら意識していなかったのである。
自分のものの考え方がいかなるものであれ、それが正しい考え方だと信じ込み、
それ以上調べてみようともしなかったのである。
また、よく考えもせずに、
自分のしていることがなんであれ、
それが正しいことだと思っていたのである。
自分たちは間違ったことをしているのではないか、と
真剣に考えることができないほど、われわれは間違っていたのである。
われわれの怠惰とナルシシズムが相互に助長しあい、
その結果われわれは、それが何を意味するかすら考えもせずに、流血をもって自分たちの意志をベトナム人に押し付けるために出かけていったのである。
(中略)
《集団の悪を防止するには》
(中略)
このように、組織というものは、その規模が大きくなればなるほど
顔のないもの、魂のないものとなる。
魂がなければどういうことになるだろうか。
単に空っぽというだけのことだろうか。
それとも、かつては魂が占めていた空席に悪魔が入り込むのだろうか。
私にはわからない。
集団の悪を防止するための科学的基盤を確立する研究はいまだなされていないが、
これを防止するための努力をどの方向に向けるべきかは、すでにわれわれにもわかっていると私は考えている。
ソンミ村事件を調べてみれば、あらゆるレベルの知的怠惰と
病的ナルシシズムの作用が明らかになるはずである。
戦争そのものをふくめて集団の悪を防止するには、
怠惰とナルシシズムを根絶、あるいは、すくなくとも著しく減少させる必要のあることは明白である。
しかし、いかにしてこれを実現すべきだろうか。
通常であれば、集団の行動に影響を与えようとするときには、
まず集団のリーダー一人ひとりに働きかけるのが最も効率的なやり方である。
集団のリーダーに働きかける道が閉ざされているときには、集団の最下層の構成員に働きかけ、
草の根的な支援を得なければならない。
そのいずれの方法をとるにしても、
われわれの働きかける相手は個人である。
なぜなら、「集団心」というものも、結局のところ、その集団を構成している個人の心によって決定されるものだからである。
選挙では一票が決め手となることがあるが、それと同様に、
人間の歴史の方向全体が、
一人の孤独なつましい個人の心に左右されることもありうる。
個人が神聖なものと考えられているのもこのためである。
善と悪との戦いが行われ、
最終的な勝敗が決せられるのも、
個人の孤独な心と魂のなかにおいてだからである。
したがって、戦争をふくめて集団の悪を防止する活動は個人に向けられるべきものである。
いうまでもなく、これは教育の問題である。
教育は、既存の伝統的学校制度の枠内において最も容易に行うことのできるものである。
本書は、いつの日かあらゆる子どもたちが、
悪の性格とその防止のための基本原理を学校で注意深く教えられるようになる、との期待のもとに書かれた本である。
あらゆる人間の悪の根源が怠惰とナルシシズムにある、ということが子供たちに教えられるようになることを私は夢見ている。
人間一人ひとりが聖なる重要性を持った存在である、ということを子供たちに教えるべきである。
集団のなかの個人は、自分の倫理的判断力を指導者に奪われがちになるが、
われわれはこうしたことに抵抗しなければならない、ということを子供たちに教えるべきである。
自分に怠惰なところはないか、
ナルシシズムはないかと絶えず自省し、
それによって自己浄化を行うことが人間一人ひとりの責任だということを、
子供たちが最終的に学ぶようにするべきである。
この個人の浄化は、
個々の人間の魂の救済のために必要なだけでなく、
世界の救済にも必要なものである。
…………………………………………………………………………
【平気でうそをつく人たち/M・スコット・ペック(アメリカ精神科医)/森英明:訳 】より
追記:文中の「戦争」のところに「ワクチン接種」や「子供たちへの向精神薬投与」と入れ替えて読んでも意味が通じます。お試しあれ!
怠惰とナルシシズムはどこからくるのだろう。
源泉をたどれば個々のインナーチャイルドではないだろうか。
インナーチャイルドを癒し、こじれたままの父性や母性を統合し、自分の人生の意味を見いだし、他人の人生の意味を感じられるようになれば………。
まだ全部は読めていませんが、
さまざまなクライアントさんの症状を読みながら、
ホメオパシーのレメディ像を思ったり、その可能性を確信したりしました。
同じ過ちを繰り返さない。
手を合わせて黙祷しました。
<< ホーム