カフェモンサンルー

2019/03/01

キレる俺をやめたい

10年前くらいなら
カウンセリングに行く人は弱い人、みたいな風潮が世間にまだあったかもしれないですが、

いまは、カウンセリング的なことをしに行くということは
その人が自分の人生に向き合い、
自分やまわりの環境をよりよくしていこうとする前向きで勇気のある
とてもすばらしいことだと思います。

男性が
自分が子どもの頃
母親や父親から
どのようなときに怒られたり
どのようなときに褒められたりしたかを思い出したり
家庭の中でどんな扱いをされていたか、
自分が引き受けていた役割を
やらされていた役割や空気を読んでやっていた役割を
客観的にわかることで
自分の本心に気づくと
原因がわからなかったイライラや不安や
さまざまな不調和の原因が見えてくるかもしれません。
大人になった自分が、小さかった頃の自分を助けに行く。
まわりにあたるのではなく。

虐待の問題にも
起点、はじまりの瞬間があり、
その瞬間を迎える前から
種子となるもともとの何かがあって、
それを自分で気づいたり、変えたりしてゆくのは
本当に大変だから
サポートしてもらえる信頼できる人が
何人かいてくれたらよいですね。

【livedoorニュース/叩いたときに親父の顔が浮かんだ〜父親が語る子への虐待開始の瞬間】
http://news.livedoor.com/article/detail/16092758/

写真は、田房永子さんの本【キレる私をやめたい】。
田房さんは女性ですが
男性の立場に置き換えて読んでもよいですよね。
キレるとき、その人の心で何が起きているのかを
丁寧に描かれていてすごい一冊です。
お店の本棚に置いています。読みたい方はどうぞ。

キレるとき、それは拗れて歪んだ「SOS」。
まわりも助けたいけれど、ハリネズミのようになっている状態だから救い出しにくい。自分にも被害が及ぶことが容易に想像できるから。
ハリネズミ状態、そんなになる前に、もっと早くに
みんなが気づけるようになると
よいのかもしれない。
そういう時代になってきたのかもしれない。
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