カフェモンサンルー

2009/05/26

モモちゃん

モモちゃんシリーズが大好きでした。

松谷みよ子さんの書かれる世界は、まるでその世界に住んでいたことがあるかのように、いつもくっきり鮮明に目の前にあらわれます。
昨日からのニュースをみていて、『クレヨンドドーン』というお話を思い出しました。
五歳のモモちゃんとお友達のコウちゃんが、テレビのニュースでみた戦争の映像が、作り物ではなく現実に起こっていることだと知り、テレビに頼んで(!)戦争の現場に連れていってもらい、大砲の中にクレヨンと画用紙を詰めて打ちます。空からふってきたクレヨンと画用紙に喜んだ兵隊さんたちが武器を捨て、クレヨンと画用紙で思い思いの絵を書き...。モモちゃんの夢だったらしいのですが、目が覚めてまだテレビのニュースで戦争が続いていることを知ると、ママに問います。「ねえ、戦争、どこまでくるの?駅までくるの?かどの、お菓子やさんまでくるの?おうちまでくるの?モモちゃん、こわいよ」
「きませんよ、あの戦争はとおいところなの。でももしそばまできたら、ママが、だめ!っておこるから、ね。」
「でも、どこかでしているんだよ、それなのに、だめ!ってママいわないの?はやくいわないと、みんなしんじゃうよう。」

昨日からのニュースを見ながら、一糸乱れぬ行進の中に、きっとサッカーや野球が上手な人もいるのだろうな、映画監督の才能がある人もいるだろう、ロックミュージシャンの才能がある人もいるんだろうな、おもしろいマンガを書く人もいるかもしれない。素晴らしい絵を書く人もいるに違いない。美しい詩をよむ人も。宇宙の声を聞く人も。
勝手に想像しながら、みなさんがそれぞれ、穏やかにニコニコされている様子を思い描きました。

今日も読んでいただいてありがとうございました。
楽しく和やかな一日となりますように☆

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