カフェモンサンルー

2009/11/12

インナーチャイルドさん

ここ何年か、インナーチャイルドと向き合っていました。
様々な問題と思われていたことが、内観し心の内側へ行ってみると物心がつくかつかないかのあたりから、思春期のあたりで起きた何かにつながっているようでした。(無意識や記憶がない時代のこともあるとは思いますが今回はセルフでできる範囲で。)
そんなの気にしない、と放っておいても、いつもまた同じような問題にぶつかるので、これはやはり解決しなければいけない何かがあるのだろうと思いました。
関連する本を読んだり、勉強会にでてみたり、色々試してみました。
たくさんの方々の導きもいただきました。ありがとうございます。(emiさんにはいつも的確なアドバイスをいただきます。自立を促していただいてありがとうございます。http://lumieremi.blog34.fc2.com/
その中に「お姉ちゃんだからしっかりしなくてはいけない。」という呪縛がありました。それから逃れられたのが三年ほど前。とても楽になりました。
ひとつずつ、すこしずつ、気づいて手放して。

色々な方法の中でも、絵本を読むことは思いがけない効果がありました。
人によって好みや作風もあると思います。
その中に、泣ける箇所があったとき、読んでいる方の満たされないまま心の中に住んでいる内なる子供が反応しているのだと思います。
何で私はここで泣いているのだろう。涙が沸き上がってくるのだろう。
内なる子供との対話を重ねる大切で豊かな時間。
おかげさまで、ごく普通の家庭で、たくさんの愛情をいただいた私でも、満たされずに拗ねていた内なる子供がおりました。
声にだして愛を伝えて欲しかった。
声にだして存在を認めて欲しかった。
抱き締めて欲しかった。

日本人は、とくに戦後忙しい中で育った世代のみなさんは、言わなくてもわかるでしょう、の文化があったと思います。

なので、声に出さずとも、両親からたくさんの愛を受けていたのを理解しているつもりです。
兄弟分け隔てなく、平等にと、いつも、いまでも気を配ってもらっています。
ありがたい気持ちでいっぱいなのに。

この絵本はみなさんご存じのムーミンです。「ムーミンが自分だけのたからもの(存在価値)を探して海や森の中を探します。途中みんなにあげるものはたくさん見つけたのですが森の中で迷子になってしまい...」
この絵本を読むと、私の中の内なる子供が泣きます。
そして理解してゆきます。
親の、そのときの精一杯さを。
かわりに大人になった私が、その内なる子どもを強く抱き締めて愛を伝えています。がんばったね、ありがとうを伝えます。
次世代に負の連鎖を伝えないように。(それでも完璧なんてとても無理で、日々反省なのですが。)

今日も読んでいただいてありがとうございます。すてきな一日をお過ごしください。

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