カフェモンサンルー

2011/04/29

あなたは知ってしまった

【「あなたは知ってしまったからね。」
世界各国にいる自然災害の被災者を支援する団体の人から、こう言われたことがあります。
そして、その人は続けました。
「この現状を知ってしまった以上、何でもいいんです。自分に出来る事を考えてみて下さい。
そして、周りの人に伝えて欲しいです。」と。
「知ってしまう」ということは、もう素通り出来ないということ。
逢いたいなぁと思うあの人が、たった今も放射能におびやかされている事実を、もう決して知らぬふりは出来ないということ。
知ってしまったら、人はもっと近付きたくなるものです。
遠くから近くからじっと見つめたり、考えを聞いたり、触れてみたり、掘り下げたくなります。
そして美しいと感じた瞬間を心の奥にしまっては時々取りだし、一人想うときもあれば、大事な人に教えたりする。相手は人間に限らず、自然、音楽、本、歴史など、そうやって徐々に関係は深まっていきます。
そんな中、私達の知らない事は、まだまだこの世に沢山あるでしょう。
悲しい問題、残酷な現実‥‥六ヶ所についてもまだ全て知っている訳ではありません。でもそこに、何もかなうものがないほどの笑顔や、一瞬苦しくなってしまうような眩い真っ直ぐさ、誰にも侵害されない最後の部分に存在する、人の強さというものを見るとき、その度その度ハッとさせられる自分が居ます。
こんな私では未だ甘ったれだと、やっぱり関わり続けなければと、思うのです。
関わり続けるのは自分のためだけでしょうか?
もはや違う気さえします。
まずは身近な人を心から大切にし、そして人と居る時間はそこに集中すること、自分にも人にも諦めないこと、六ヶ所を知り日常に目をやれば、気付かされることだらけです。】 
以上、2009年に発行された《6paper・1》から抜粋させていただきました。
昨日当店にてお預かりした《6paper・1》は、たくさんの方が手に取り、すでになくなりそうです。
みなさんの原発や核燃料に対する関心の高さがうかがえます。
(デザインもとてもステキですし、わかりやすい説明も好感がもてます。)

お持ちいただいたぶんぶんカフェのスタッフさま、ありがとうございました。
ぶんぶんカフェは来月も開催予定とのお話。
妊婦さんや小さいお子さまをお持ちの方々、若い女の子たちも、原発について語り合える開かれた場所となっているそうです。
興味のある方々はぜひおでかけになってみてください☆ 
 
今回の地震、津波によって、みんなみんなが、「知ってしまった」です。

《6paper》の発行元、ELDNACSのキャンドルジュンさんは、誌面の最後にこのように書かれていました。
 
【自分の出逢ってきた何世代も先の子供達の事を考えている人達。
その人達が想像する未来に自分も共に生きたいと思います。
 
実際電力会社の人達も原子力以外の開発を真剣に取り組んでいます。
一人一人の選択が"核の力"ではなく
自然と共存する道に目が向いてもらえたらと思いこの6ペーパーを作りました。
 
誰かを敵視するのではなく、また反対運動をするのでもなく
正しい道を自ら考え、それぞれが進んでもらえるように
 
そしてその道の先で出逢え、
皆で喜びあえますように】
 
 
本日もご覧いただきましてありがとうございます。
より善き方向へすべてが向かいますように。 

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