カフェモンサンルー

2013/02/28

寄り添う絵本たち その2

寄り添う絵本たちの続きです。
 
【おじいちゃんがおばけになったわけ/キム・フォップス・オーカソン文/エヴァ・エリクソン絵/菱木晃子訳/あすなろ書房】
あらすじ「死んじゃったはずのおじいちゃんが、
夜になって、エリックのところへやってきました。
だけど、なんだかちょっとヘン……」
 
【モモ〜MY DEAR DOG/おーなり由子/新潮社】
あとがきより
「遠くなってしまった命は、暖かい色の花のようです。
少し離れて眺められるようになったとき、
胸の奥に何度も何度も生まれるようにして咲く。
遠ざかるのに、近くなる記憶の野原。
——ぺったんこの額
  アンテナの耳
  眠ってるいびきの音
  ぬくいぬくい背中
  ぶわぶわの毛玉
  雨が降ると風にまじって
  やってくる 犬のにおい
 
小さい頃からずっと犬がいる家でした。
いつも手のひらをなめてくれた犬が、初めて逝ってしまった時、
どうしても側にあってほしいとねがったのは、何のへんてつもない小さな事。悲しそうなおかしな顔や、ひらひらの舌。一回転するしっぽ。
愛しいのは、当たり前のように近くにあったひとつひとつ。取るに足りない日常の一瞬。
命の正体は、そんなものの中にあるような気がするのです。
おーなり由子」
 
本日もご覧いただきましてありがとうございます。
皆々様に、心からの感謝をこめまして。
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