カフェモンサンルー

2013/05/04

葉脈は樹の設計図

木村秋則さんの『百姓が地球を救う』に
思わず膝を打つような
なるほど!と腑に落ちるようなお話がありました。
以下転載です。
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【葉脈は樹の設計図】
自然界が持つ素晴らしい能力に気づいて以降、わたしはより一層観察に注力し、
「これは!」と思う現象を発見したら、まず仮説を立て、実践し、検証を行ってきました。
それらが積み重なって現在の「だれにでもできる自然栽培」の技術が確立しています。
一本のリンゴの樹には葉っぱが数え切れないほどあります。
その葉っぱの一枚一枚を見てみると、表にも裏にも手相というか血管というか、筋が刻まれています。
太いものから細いものまであり、これを葉脈といいます。
この葉脈、実は樹の設計図です。樹自身が「こういうふうに育ちたい」という願望を意思表示しています。
葉っぱの先を上に向けたときの葉脈は、枝の設計図。
逆さに向けると、根の設計図です。
これは、スコップで雑草の根を掘り出し、地上に引っ張り出してみたら葉脈と同じ形だったことから気づきました。
そのあと笹や稲、トウモロコシの葉脈を見て、
「すべて縦の筋だから、根はどうかな?」
と引っこ抜いてみると、根がスポーンと一直線に抜けたため、仮説が正しいのではないかと思い、いまに至っています。
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立派に枝葉をのばし繁らせている街路樹を見るたびに
地面の中の根の様子を思い描いていました。
木村さんのお話をうかがって、ますます根の様子がリアルに浮かびます。
うちのカリンの鉢植えはやはり狭いんだなぁ。
だから実がつかないのかもしれない。
申し訳なくなりました。
種から植物たちが根をだし、はじめての葉を出すとき、
その葉は
「わたくし、このように育ちたいと思っております。」
という名刺のようなものなのかもしれないと想像しました。
写真は、先日いただいた柏餅の葉っぱ。
上下あわせて「柏の樹の設計図」です。
どうかな。
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