ほどける たかまる
ホメオパシーを知るときに、みなさん頭に「?」となるのが「薄めることで強く深くなる」ところ。
私も、なんとなくこういうことだろうなと理解しても人様に口で伝える知恵も能力がなく。
数年前、ロンドンで由井さんとともに活動されたこともある永松昌泰さんの本「ホメオパシー入門」を拝読したら膝を打つようなうまい表現があって感動したのを思い出したのでメモしておきます。前書きにあるお話です。
……………………………………………………
ホメオパシーという言葉を私が最初に目にしたのは、
大学時代に安楽死について調べていた時に読んだ一冊の本でした。
そこには、「似たもので似たものを治すというドイツ発祥の治療法」と書かれていました。
「不思議な治療法があるもんだなあ」と思った記憶があります。
次に出会ったのが、ロンドンでの健康ショーでした。
日本からの友人をオリンピアという大きな展示施設に案内した後に、館内をぶらぶらしていると、ホメオパシーのブースがありました。
「そう言えば、そんな名前の変な治療法があったな」と思い、暇潰しにそこにいた初老の男性に、「ホメオパシーとは何ですか?」と尋ねたのです。するとその男性は、
「ホメオパシーの基本原理は、『似たものが似たものを治す』という法則だが、もう一つとても重要な原理がある。ちょっと君には理解するのが難しいと思うけれども、『薄めれば薄めるほど、その効果は強く深くなる』という原理である。
今の科学とは相容れない原理だけれども、正しいことは臨床的に証明されている」
と言うのです。
それを聞いて、まさに天啓のように何かが閃きました。そして、私は彼に、
「もしそうだとするならば、それは物質の中に閉じこめられている莫大なエネルギーが、薄めるというプロセスの中で徐々に解放されてゆくからに違いない。
アインシュタインのエネルギー公式E=mc2は、物質とエネルギーは等価であり、しかも莫大であることを示しているが、その物質の中に閉じこめられている莫大なエネルギーは、物質の構造や形を作ることに使われている。
薄めることによって、物質は次第に『形を失う』ことになり、
その時に形や構造を作ることに使われていた莫大なエネルギーが必然的に解放されてくる。
だからこそ、薄めれば薄めるほど、物質性の中に閉じこめられていたエネルギーが解放され、レメディの効力が強く深くなるのであろう」
と答えたのです。
そのとき、その男性がほとんど呆然として私を見つめていたのを、昨日のように思い出します。
そして、奔流のように、次々にいろいろなイメージが浮かんでは消え、浮かんでは消えていきました。
ピアニストのスヴァトラフ・リヒテルとヴァイリニストのダヴィット・オイストラフが演じた、フランクのヴァイオリンソナタの超絶的な名演奏、
極限的な繊細さと極限的巨大なスケールが一つに溶け合うイメージ。
極小の素粒子の世界が、極大の宇宙の世界にそのまま直結するイメージ。
ミクロコスモスとマクロコスモスの融合・・・。
そのイメージはやがて、量子力学の不確定性原理、相補性原理、ハイゼンベルグのマトリックスとシュレディンガーの微分方程式、数学の開区間と閉区間、
微分と積分、三体問題、武道における静と動の極限的一致、
絶対的受動と絶対的能動の一致、
西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」、
禅の公案・・・・・と次々と進み、枝分かれし、凄まじいまでのエネルギーの奔流に、私はただただ翻弄されていました。
……………………………………………………
抜粋以上。
私たちが、この三次元に形をとどめていること。
形があることが普通だと思って生活しているけれど。
それらがほどけたときのチカラを思いました。
ほかにも、興味深いお話がたくさん。
マスターがホメオパシーを理解するときに役立った本です。
サンルー図書コーナーに置いてありますので興味のある方はどうぞ♪
男性が書いた本なので、男性の方に読みやすい一冊かもしれません。
私も、なんとなくこういうことだろうなと理解しても人様に口で伝える知恵も能力がなく。
数年前、ロンドンで由井さんとともに活動されたこともある永松昌泰さんの本「ホメオパシー入門」を拝読したら膝を打つようなうまい表現があって感動したのを思い出したのでメモしておきます。前書きにあるお話です。
……………………………………………………
ホメオパシーという言葉を私が最初に目にしたのは、
大学時代に安楽死について調べていた時に読んだ一冊の本でした。
そこには、「似たもので似たものを治すというドイツ発祥の治療法」と書かれていました。
「不思議な治療法があるもんだなあ」と思った記憶があります。
次に出会ったのが、ロンドンでの健康ショーでした。
日本からの友人をオリンピアという大きな展示施設に案内した後に、館内をぶらぶらしていると、ホメオパシーのブースがありました。
「そう言えば、そんな名前の変な治療法があったな」と思い、暇潰しにそこにいた初老の男性に、「ホメオパシーとは何ですか?」と尋ねたのです。するとその男性は、
「ホメオパシーの基本原理は、『似たものが似たものを治す』という法則だが、もう一つとても重要な原理がある。ちょっと君には理解するのが難しいと思うけれども、『薄めれば薄めるほど、その効果は強く深くなる』という原理である。
今の科学とは相容れない原理だけれども、正しいことは臨床的に証明されている」
と言うのです。
それを聞いて、まさに天啓のように何かが閃きました。そして、私は彼に、
「もしそうだとするならば、それは物質の中に閉じこめられている莫大なエネルギーが、薄めるというプロセスの中で徐々に解放されてゆくからに違いない。
アインシュタインのエネルギー公式E=mc2は、物質とエネルギーは等価であり、しかも莫大であることを示しているが、その物質の中に閉じこめられている莫大なエネルギーは、物質の構造や形を作ることに使われている。
薄めることによって、物質は次第に『形を失う』ことになり、
その時に形や構造を作ることに使われていた莫大なエネルギーが必然的に解放されてくる。
だからこそ、薄めれば薄めるほど、物質性の中に閉じこめられていたエネルギーが解放され、レメディの効力が強く深くなるのであろう」
と答えたのです。
そのとき、その男性がほとんど呆然として私を見つめていたのを、昨日のように思い出します。
そして、奔流のように、次々にいろいろなイメージが浮かんでは消え、浮かんでは消えていきました。
ピアニストのスヴァトラフ・リヒテルとヴァイリニストのダヴィット・オイストラフが演じた、フランクのヴァイオリンソナタの超絶的な名演奏、
極限的な繊細さと極限的巨大なスケールが一つに溶け合うイメージ。
極小の素粒子の世界が、極大の宇宙の世界にそのまま直結するイメージ。
ミクロコスモスとマクロコスモスの融合・・・。
そのイメージはやがて、量子力学の不確定性原理、相補性原理、ハイゼンベルグのマトリックスとシュレディンガーの微分方程式、数学の開区間と閉区間、
微分と積分、三体問題、武道における静と動の極限的一致、
絶対的受動と絶対的能動の一致、
西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」、
禅の公案・・・・・と次々と進み、枝分かれし、凄まじいまでのエネルギーの奔流に、私はただただ翻弄されていました。
……………………………………………………
抜粋以上。
私たちが、この三次元に形をとどめていること。
形があることが普通だと思って生活しているけれど。
それらがほどけたときのチカラを思いました。
ほかにも、興味深いお話がたくさん。
マスターがホメオパシーを理解するときに役立った本です。
サンルー図書コーナーに置いてありますので興味のある方はどうぞ♪
男性が書いた本なので、男性の方に読みやすい一冊かもしれません。
<< ホーム