カフェモンサンルー

2014/04/21

薬のチェックは命のチェック

いま、浜六郎さんの「高血圧は薬で下げるな!」を読んでいました。
身内が、血圧正常値なのに薬を変えられたり増やされたりしたので、どういうことなのか調べていました。
その浜六郎さんが理事長をつとめている「医療ビジランスセンター」のホームページで
今月10日に、インフルエンザの治療や予防に使われるタミフル(オセルタミブル)やリレンザ(ザナミビル)などの薬剤(ノイラミニダーゼ阻害剤)についての評価を公表した、国際共同研究グループ(コクラン共同計画のレビューチーム)の結果が書かれています。
【タミフルの無効と害が証明される〜国際研究グループ(コクラン共同計画)の最新の結果で〜】
http://npojip.org/sokuho/140410.html
「その558ページにわたる膨大な報告書で、研究チームは、
ノイラミニダーゼ阻害剤は、
症状を半日程度軽減するものの(喘息の小児ではこの効果もない)、
肺炎や入院を防止する効果を持たず、
特にタミフルについては、害が、精神症状のほか、頭痛、腎臓病や糖尿病、心臓の律動異常など、様々であり、
公衆衛生上重要な病気の治療や予防に用いる価値はないため、
各国の医療政策当局、ならびに国際的な健康政策当局に対して、
この結果を重視して、政策を変更するよう、求めている。」

4月10日の公表に先だって、英国ロンドンで開催された記者会見で用いられたプレスリリースの翻訳→BMJ誌(英国医師会雑誌)プレスリリースの内容〜http://npojip.org/sokuho/no168-3.pdf

4月10日には、さっそく英国BBC放送が報道したそうです。→http://www.bbc.com/news/health-26954482

日本でも報道されたのでしょうか。
我が家は震災以降、新聞をやめてしまったので新聞に載っていたのかわかりませんが、
テレビのニュースでは見なかったです。
日本のマスコミのスポンサーに都合が悪かったのでしょうか。

コクランとは、【研究者、医療従事者、医療消費者、介護者、アドボカシー運動の支援者、保健医療に関心のある人々の独立した世界的ネットワーク。
コクランは、研究を通して得られた膨大な量のエビデンスを、医療に関する意思決定に役立てるという課題に答えている。
コクランは、企業からの資金提供やその他の利害関係のない、信頼性の高い、アクセス可能な医療保健情報を生み出すために、120カ国以上の協力者とともに活動する非営利団体である。http://www.cochrane.org

仙台でも、2007年にタミフルを服用した中学二年生が、異常行動で亡くなっています。忘れてはならない悲しい事件です。
他人ごとではなく、「薬のチェックは、命のチェック」。

いつもさまざま教えていただきありがとうございます。
皆々様に、心より感謝をこめまして。

追記:代替医療師のバニラさんのブログにも、タミフル無効の記事について紹介されていました。
わかりやすく読みやすいのでぜひご一読を☆→http://ameblo.jp/holistetique/entry-11823031383.html

春の雨。やさしくおだやかに。悲しみを包みこむように。
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