カフェモンサンルー

2016/04/02

それぞれの視点

先日、オイコノミアを見ていたら、
又吉さんが実家の沖縄に帰省したときの文章を紹介していました。
たしか、
「祖母が笑うことは僕が笑うことであり、
祖母の幸福でもある。」
という文章だったと思うのですが、
それを見た共演者の経済学者の方が、
「これは経済学の「利他的行動」というものであり経済学を学んだから出てきた文章である。」
と言って引かなかったのが滑稽で、また同時に、強烈な違和感と不気味な感じを覚えました。

脳科学者からみた「利他的」、
哲学者からみた「利他的」、
スピリチュアルな視点からの「利他的」、
遺伝子学からみた「利他的」、
心理学からみた「利他的」、
などなど、
経済学だけではない視点や考え方もあるはずで、
番組が経済学の番組だったからにせよ、又吉さんの心からわき出た文章を「経済学的考え方からうまれたのだ」と断定するセンセイ目線が不気味だったのです。
怪しい占い師に「あんたはこうだ!」と決めつけられたときの不快感にも似て。

相手が喜んだらうれしい。
私がうれしくなったら相手が喜ぶ。

こんな人間的な、情緒の趣あふれる感情の動きを、
経済学に括られたのが納得いかなかったのかもしれない。
感情があっての経済活動であり、
経済のために感情を動かすのは危険なような気がする。
又吉さんの結果的に利他的かもしれない出来事に対して、
先に経済学ありき、ではなかったと思いました。

うまく言えなくてもどかしいのですが。

おばあさまが笑ってうれしい。
うれしくなると自分が幸せ。
それは、まわりまわって「利己的」でもあるのだと思いますし、それは悪いことではないと思いました。
何が嫌だったかというと、
センセイという笠を着て、あなたはこうだ、と決めつける感じが嫌だったようです。
インナーチャイルド?

いまどきの、精神医療で使うDSM(診断・統計マニュアル)を笠に着て、
子どもたちを薬漬けにしているセンセイたちを思い出したから?
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/55746591.html

DSM(診断統計マニュアル)がどのように作られたのか。知ってびっくりですよ。
【本当に信じられないような内容】https://www.youtube.com/watch?v=pYyYJhYi_XI

【DSM(診断統計マニュアル)に科学的根拠なし】http://matome.naver.jp/odai/2141446869118667501

あら、脱線してしまいました。

何が言いたかったかというと、
専門家ほど、地位が高いほど、
偏った見方になっている可能性をいつも思い、
自分の直感や違和感に従うべし。かな。

古館さんも最後の報道ステーションで
「人間は、少なからず偏っていきます。」
とお話していましたね。
偏りを、自覚しながら、修正しながら、でも大切なことは見逃がさないように、過ごしたいと思いました。
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