カフェモンサンルー

2014/07/27

ドイツの国営放送 続きの続き

さらに「ドイツの国営放送」の続きの続きです。

【ホメオパシーは医学なのか、まがいものなのか?】 http://www.youtube.com/watch?v=uwwdpnh7Uq4

字幕の英語を、日本語に訳してくださいました。ありがとうございます!→ pimboke6さん http://homeopa.exblog.jp/23011644/

では続きます。

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残念ながら、ベルン大学のADHD研究ほどしっかり行われた研究はほとんどありません。
そのため、批判者たちは、ホメオパシーの効果は単なるプラシーボ効果であるとか、
ただの思いこみであるといい続けることができます。
それが証明されたことはないのですが。

しかし私たちにできるのは、
動物をホメオパシーで治療したときに何が起こるかを観察することです。
理論上、動物は自分で自分をだますことはできませんからね。
実際、ホメオパシーは獣医の世界では広く使われています。
たとえば、ドイツでもっとも売れている牛の治療の本は、
ホメオパスによって書かれたものです。
私たちはキムガウにその著者を訪ねました。

20年前、ビルギット・グナーデルは自分の農場の牛を治療しはじめました。
牛は頻繁に乳腺炎を起こしていました。
そして獣医はしばしば抗生剤を与えなければなりませんでした。
ある科学的研究に影響されて、
ビルギット・グナーデルはしだいにホメオパシーを多用するようになり、
ドイツやオーストラリアのオーガニック農場や伝統的な農場で
それを教えるようになりました。

キムガウのヨハン・ヴィメールの農場では、110頭の動物を飼育しており、
三年ほど前からホメオパシーのレメディーを与えるようになりました。

「初めのうちは私も懐疑的でした。
でも牛たちに乳腺炎の問題があったので、この方法を取り入れることにしたんです。
ホメオパシーの効果は本当にすばらしかったと、今では心から言わざるを得ません。
これには驚きましたが、この方法をさらに活用することにしました。
私たちはホメオパシーの力を借りて、
普通に使われる抗生剤の量を大幅に減らそうとしています。」

現在、ヨハン・ヴィマールの農場では抗生剤の使用料が95パーセントも減り、
他の多くの農場でも同じような効果が得られています。
これはホメオパシーが効くということでしょうか?
それとも単なるプラシーボ効果でしょうか?

実際、動物にもプラシーボ効果があることを示す実験があります。
これは主に学習効果です。
動物は特定の治療がよい結果をもたらすことを何度も経験して学びます。
そして治療と結果を結び付け、すべてを脳に記録します。
もし同じ治療を繰り返すと、たとえそれがプラシーボでも、動物は自動的に反応して回復します。

もしヴィマールの農場の動物や他の農場の動物に、
プラシーボ効果が働いたとすると
動物はその前に治療の効果を経験していなければなりません。
しかしレメディーによっては、予防目的で与えられるものもあります。
その場合、動物は今は病気ではありませんから、
ホメオパシー治療とその直後の改善とを結びつけることができません。
したがって学習効果はあり得ません。
慢性病の場合、ビルギット・グナーデルは病気を直接治療します。
しかしこの場合でも、動物は治療と効果を結び付けることができません。

「原則として、この状況で学習効果は不可能です。
病気によっては、一度だけレメディーを与えます。
動物はレメディーを与えられたことにすら気つきません。
ですから動物が原因と結果を学ぶことはあり得ないと思います。」

ビルギット・グナーデルは他の家畜にもホメオパシーを使いはじめました。
ベルナルド・ヘネスの農場では昨年一年間に18000羽のニワトリが、
殻の壊れやすい卵を産みました。
選別と箱詰めの過程で多くの卵が壊れてしまいました。
しかしニワトリの飲み水にホメオパシーのレメディーを溶かして与えた後、状況は変わりました。
4日後には、すべてのニワトリが硬いしっかりした殻の卵を産みました。
ベルナルド・ヘネスの愛情と、学習から得た経験によって、
18000羽のニワトリがいっせいにプラシーボ効果にかかったのでしょうか?

確かにこれには、
ニワトリ側の非常におおきな愛を前提としなければなりません。
人間だけでなく動物を対象にして
ホメオパシーが効くことを証明した実験はあります。
批判者は「有効成分がなければ効果はない」という論理を楯に取りますが、
ここでは数字の論理が強すぎるように思います。

百倍希釈を12回繰り返すと、
10の24剰倍のポーテンシーになります。
1にゼロが24個つくということです。
数学的にいうと、大元の物質の分子はここには一つも残っていません。
この数字と、ホメオパシー治療の成功例を、どう説明すればよいのでしょう?
有効成分のないものが効くことはあるのでしょうか?
ひとつのすばらしい実験が何かを示唆してくれます。

(またまた続く。次回で終わります)

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今回は、動物に対してのお話しでした。
これを読みながら、青森などでニュースになった養豚場での流行病を思い出していました。
抗生物質やワクチンだらけの豚さんたち。
豚さんたちの腸内環境を想像したときに、それは(病気にかかるのが)仕方ない(くらい免疫がおちている)のかもしれないと感じました。
日本の養豚場や酪農家や養鶏場にも、ほど近い未来にホメオパシーが普通に使われている様子をイメージします。

本日もご覧いただきましてありがとうございます。
明日には翻訳していただいた記事を最後までご紹介します。
次は、植物に対して行われた実験です。
どうぞお楽しみに♪
カフェモンサンルー