カフェモンサンルー

2014/07/28

ドイツの国営放送 続きの続きの続き

お待たせしました!
「ドイツの国営放送」の続きの続きの続きです。
これで終わりです。ぜひおつきあいいただきご一読くださいませ♪

【ホメオパシーは医学なのか、まがいものなのか?】 http://www.youtube.com/watch?v=uwwdpnh7Uq4

字幕の英語を、日本語に訳してくださいました。ありがとうございます!→ pimboke6さん http://homeopa.exblog.jp/23011644/

では最後までいきます!

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浮き草はとても敏感な植物で、
水中にほんの少しでも汚染物質が混じると、
即座に顕著に反応します。
そのため、川の汚染を調べる実験でよく使われます。

ここ、スイスのフリックにある有機農業研究所FiBLでは、
浮き草は全く別の役目を果たしました。
物理学者のシュテファン・バウムガルトナーと、
環境生物学者のティム・イェガーは、
この敏感な植物が高希釈レメディーに反応するかどうかを知りたいと思いました。
大元の物質が、分子が全く残らないところまで希釈された場合でも。

この疑問を解くために、
まず浮き草にヒ素を与えて病気にします。
こうして初めて、ホメオパシーのレメディーは目に見える効果を示すことができます。

ほんの少量のヒ素を水に加えるだけで、浮き草は生長が悪くなります。

「私たちはすでにさまざまな実験を行っていて、
その過程でさまざまな物質を試したり比べたりしました。
それでわかったのですが、
ヒ素の利点は同じような反応を引き起こすことです。
植物に対するヒ素のダメージはとても均一なのです。
ヒ素を使うことによって、植物の生長はかなり抑制されます。
その意味で、植物は病気であると、かなり確信をもって断言できます。」

そしてテストが始まります。
科学者は多くのガラス瓶に、
それぞれ異なるポーテンシーのヒ素のレメディーを溶かします。
これが解毒剤として機能します。
その後、ただの水をプラシーボとして加えます。
実験者はいつ水をつかったのか、いつ溶液をつかったのか、わかりません。
ガラス瓶にはコード番号が付いています。

その後、実験者は浮き草をいくつものカップに分けます。
これ以後、浮き草はただの水の中で育つものと、
特定のポーテンシーのレメディー溶液の中で育つものに分かれます。
いちばん薄い溶液は10の33剰倍希釈です。
それより百万倍低い希釈度さえ、
大西洋にヒ素を一滴たらしたのと同じ程度の希釈度です。

「純粋に科学的な視点で言えば、
ここまで薄めたものは、水で水を薄めているのと同じです。
ですから高ポーテンシーでは、ヒ素は全く存在しません。
ところが、非常に高ポーテンシーのレメディーの中で育った植物にも、効果を認めることができました」

浮き草の生長は6日間にわたって記録されました。
実験者は浮き草の写真を撮り、
ソフトウェアで葉の数と大きさを測りました。
その結果を統計学的に分析すると、
高度に希釈されたレメディーでもヒ素に対する解毒効果があることが明確にわかりました。
浮き草はレメディーに反応し、
プラシーボの水で育った浮き草よりもはるかによく生長しました。

「この溶液には何かの情報があるに違いありません。
たとえ数学的に見れば元の分子が何もない溶液でもです。
そうでなければ、浮き草は反応しなかったはずです。
これをどう説明できるかは、未解決の問題です。
科学的知識はこれから大きなギャップを埋めなければならないでしょう」

シュテファン・バウムガルトナーと、ティム・イェガーの実験は、
まだ他の研究所で再現または確認されていません。
ふたりはその機会を待っています。
彼らは自分たちの実験結果を何度も立証しました。

浮き草の回復は、説明のつかないもの、つまり魔法のようなものです。
そして昔から、魔法に興味を持つ科学者はめったにいません。
それでも多くの医師が病院でホメオパシーを使っていますし、
その効果は科学的実験で試され、明白な結果を生んでいます。

ミュンヘンのハウナーシェン・クリニックでは、
15年以上前からホメオパシープロジェクトが始まりました。
ジグリッド・クルーゼはその主任です。
ジグリッドは普通の医学を学びましたが、
ある体験のあとでホメオパシーを採用しました。
それ以来、彼女の患者と同僚たちは、
ホメオパシーを体験する機会を得ました。

「ほとんどの場合、私たちはホメオパシーを補完療法として使います。
従来の医学でどうにもならない状況や、手術が難しい状況などで。
たとえば、心臓の病気で入院していた男性が、
ひどい喉の痒みに悩まされたことがありました。
何週間もさまざまな薬をとりましたが、どれも効果はありませんでした。
その後、ホメオパシー治療で喉の痒みはごく短期間で治まりました。
これには私たちもとても驚きましたが、うれしくもありました。」

一方で、日々の医療の現場でのホメオパシーの有効性を証明する重要な研究がいくつかあります。
対象は子どもだけでなく大人も含まれます。
特に、慢性疾患を抱える患者には大きな利点があります。
これらの研究によれば、
ホメオパシーは従来の医学に劣らず効果があります。

「そう、長い目で見た研究です。
私たちはそこに、現実的状況の中でのホメオパシーを見いだそうとしています。
ホメオパシーが全体として実現されるような仕方で。
私たちは成功例をたくさん見ています。
ホメオパシーの真価が評価されるのはその部分です。」

日々の医療にホメオパシーをどのように取り入れるかということについて、
多くのクリニックが、ジグリッドに助言を求めてきます。
現在、ミュンヘンのグロスハーデン大学病院の小児心臓科は、
定期的にジグリッドと連絡を取っています。

ハイテク医療とホメオパシー医療の融合。
従来型の医学とホメオパシーはともに成長し、
互いを補いあうことができそうです。

ある科学的研究では、
ホメオパシー医療はまだ始まったばかりだとみなされています。
しかしホメオパシーはたとえ説明がつかないものではあっても、
その方法の有効性は200年も前に見いだされました。

あの小さな砂糖粒には有効成分があるのでしょうか?
ホメオパシーの有効性を示すものは充分にあります。
でもどうして?
それはまだだれも知りません。
もしホメオパシーと従来の医学が、
校庭の子どもたちのように
互いにいがみ合う代わりに、
協力してこの謎を解ければ、それがいちばんです。

最後に、
大切な原理は、

「治すものが正しい」ということです。

(訳 おわり)

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pimboke6さん、すばらしい邦訳をありがとうございました。
おかげさまで、たくさんの情報を知ることができました。
(ためになるお話がもりだくさんの「はなしのたね」もぜひ!必読デス!→http://homeopa.info/topics10.html)

長文にお付き合いいただきましてありがとうございます。

新月過ぎて、また空気がかわったような気がします。
びっくりするような事件も続いていますが、私ももちろん、たくさんの人たちがそれから何かを学んで、さらに世の中がよいものになってゆくように祈るばかりです。

皆々様に心より感謝をこめまして。
ありがとうございます。
カフェモンサンルー