カフェモンサンルー

2018/02/10

これは、絵本業界の危機!

あの歌のおかげで
さまざま考える機会をいただきました。

もういいや、と思っていたのですが、
続々と出てくるパクリ疑惑に
ワナワナとしております。

マトメダネ というサイトに
あの歌詞が
子育てブログのLICOさんの
2016年3月27日の記事【ママの毎日】と似ていると指摘がありました。
matomedane.jp/page/3771

たまたま似たのかもしれませんが、
(それにしてもそっくり)
このお母さんの記事を読んだ時に
深く響くものがありました。

以下、構図や文が似すぎていると指摘されているのが

安西水丸さんの「がたんごとんがたんごとん」福音館書店 1987年出版
と、
のぶみ氏の「1さいまるごとひゃっか いつでもいっしょどこでもいっしょ」ひかりのくに 2006年出版。

林明子さんの「くつくつあるけ」福音館書店 1986年出版
と、
のぶみ氏の「0さいまるごとひゃっか」ひかりのくに 2006年出版。

なかがわちひろさんの「のはらひめ」徳間書店 1995年出版
と、
のぶみ氏の「おひめさまようちえん」えほんの杜 2009年出版。

みなさん、よく調べましたね!
すごいです。

そして、出版社の間では問題にならなかったのかなあ、と。
これがオッケーならば由々しき事態なのではないでしょうかね???

先日の記事「デンマークの絵本」では、

キム・フォップス・オーカソンさん(翻訳 菱木晃子さん)の「おじいちゃんがおばけになったわけ」あすなろ書房 2005年
と、
のぶみ氏の「ママがおばけになっちゃった」講談社 2015年、

鮫島浩二さんの「わたしがあなたをえらびました」主婦の友社2003年
と、
のぶみ氏の「このママにきーめた!」サンマーク出版 2017年、

のことも書きましたが、
これよりも安西水丸さんや林明子さんの絵本の構図や言い回しなどが
そのままトレースしたみたいで
ゾッとしました。

出版などの絵本に関わる人が
絵本を好きではないのかもしれないという
非常に由々しき事態。

のぶみ氏の作品がそれらに似ているとわからなかったという知識の不足。
たくさんある中、多少は、絵や言い回しが似ることもあるかもしれない。
でも。
東京オリンピックのロゴマーク問題を思い出しました。

先人の偉業を
敬意を払ってオマージュ、とも違うような気がしますね。

絵本や児童書の質の低下が
心配になります。
作家を育てる編集の人の質の問題も
あるのかもしれません。

暗闇は無く、無知があるのみ。ウィリアム・シェイクスピア

これをきっかけに
たくさん議論がなされて
才能のある作家さんが
サイコパスに潰されることなく
一生大事にしたくなる良書をキチンと世に送り出せますように。

ちいさな独り言でした。
お付き合いありがとうございます。
また、共感の感想をいただきありがとうございます。
絵本好きの仲間たち。
カフェモンサンルー