ちいさな手
【小さい頃からずっと、彼女が手をベッドの横から下にたらすと、誰かの手が、とてもやさしく、彼女の手をにぎってくれたものだった。どんなに不安に感じていても、その手の感触は彼女を安心させてくれた。たまたま偶然に、手がベッドの脇に出て、その手にぎゅっとにぎられると、彼女はびっくりして、思わず手をひっこめてしまうこともあった。すると、にぎりしめた手も離れてしまうのだった。
どんな時に手をのばせばなぐさめられるか、彼女にはよくわかっていた。もちろん、ベッドの下に誰かいるわけではなかった。彼女が成長して大きくなっても、その手はいつもそこにあった。
結婚しても、彼女はこのことを夫に話したことはなかった。あまりにも子供っぽい話に思えたからだ。
どんな時に手をのばせばなぐさめられるか、彼女にはよくわかっていた。もちろん、ベッドの下に誰かいるわけではなかった。彼女が成長して大きくなっても、その手はいつもそこにあった。
結婚しても、彼女はこのことを夫に話したことはなかった。あまりにも子供っぽい話に思えたからだ。
最初の子供を身ごもった時、この手は姿を消してしまった。彼女はこのやさしくて、親切な友達がいなくなってしまって、とても悲しかった。この友達のように、やさしく手をにぎってくれる人は、他にいなかったからだ。赤ちゃんが生まれた。愛らしい女の子だった。生まれてすぐ、二人がベッドで寝ていると、赤ちゃんが彼女の手をにぎった。その時、急にあのなつかしい感覚が、彼女の心と体に力強くよみがえってきた。
彼女の守護天使が戻ってきたのだった。
彼女は感激のあまり、至福の思いの中で泣いてしまった。そして、肉体を越えた永遠の愛のうねりとの深いつながりを感じたのだった。】魂の伴侶/ブライアンLワイス/PHP文庫。
今日も夏らしいお天気です。みなさまの木陰となれますように今日も営業中です。
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