カフェモンサンルー

2014/12/24

footprints

ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、かみさまとともに浜辺を歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上にふたりの足跡が残されていた。
ひとつはわたしの足跡、もうひとつはかみさまの足跡だった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
わたしは、砂の上の足跡に目を留めた。
そこには、ひとつの足跡しかなかった。
わたしの人生の中で一番つらく、悲しいときだった。
わたしはかみさまにたずねた。

「かみさま、わたしがあなたに従うと決心したとき、
あなたはすべての道において、わたしとともに歩み、語り合ってくださると約束されました。
それなのに、わたしの人生の一番つらいとき、ひとりの足跡しかなかったのはどうしてでしょうか。
一番あなたを必要としたときに、
あなたがなぜ、わたしを捨てられたのか、わたしにはわかりません。」

かみさまはしずかに応えた。
「わたしの大切な子よ。
わたしはあなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや、試練のときに。
足跡がひとつだったとき、
わたしは、あなたを背負って歩いていた。」

マーガレット・F・パワーズ/FOOTPRINTS(あしあと)

【浜辺の足跡/マーガレットパワーズ】https://www.youtube.com/watch?v=Ay_Td-s0CJM
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