カフェモンサンルー

2011/01/09

振動

【すべての存在はバイブレーションです。新羅万象は振動しており、それぞれが固有の周波数を発し、独特の波動をもっています。
私の話は、すべてこのことを前提にしています。そして、水の研究を続けてきた私は、これが宇宙の根本原理であることを知っています。
言葉にすると、たった一行で終わってしまいますが、初めて耳にする人にとっては、このことはとてもわかりづらい話かもしれません。
「すべてが振動だって?目の前にあるこのテーブルも、椅子も、私の体も、目に見えるものすべてが振動しているっていうのは、いったりどういうことだ?」
たしかに、手にさわって質感を確かめることができ、中身もぎっしりとつまった木材や石、コンクリートなどが振動しているなんて、まず信じられません。
しかし、いま量子力学などの科学の世界では、物質とは本来、振動にすぎないということが常識になっています。物を細かく分けていくと、すべては粒であり、波でもある、という不可解な世界に入っていくのです。
もしあなたがミクロの体をもち、宇宙の成り立ちがどうなっているのか探検に行ったとします。そして、原子というレベルまで小さくなると、この世界のいかなるものも、原子核のまわりを電子が回っているだけだということがわかります。電子の数と形によって、原子は固有の振動をもつことになるのです。
どんなものでもすべて、ミクロの世界ではぎっしりとつまった素材ではなく、原子核のまわりをひたすらに動き回る波のように感じることでしょう。
すべては常に振動し、動いています。そして、超高速で点滅を繰り返しているのです。】江本勝さんのお話より。

 
 
【わたくしという現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)
 
—中略—
 
すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます】
〈春と修羅/宮沢賢治・1924年〉より

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